英検とTOEICどちらを受ける？

このブログの読者のみなさまは、大人になってから英語を勉強したいと思っている社会人の方が多いと思います。

今現在、数多くの英語の試験がありますが、そんな中でも「英検」と「TOEIC」はダントツに知名度が高い試験です。

CASEC、TOEFL、GMAT…目的別に他にもたくさんありますが、今回は社会人として働く私たちにとって、受けるメリットが大きい英検とTOEICにフォーカスします。

今回の記事は、英検とTOEICどちらを受ければよいのか？迷っている方に読んでいただければ、多少なりとも自分に合った方を選ぶヒントになるのではないかと思います。

TOEICについてはリーディング・リスニングテスト(TOEIC Test)と、スピーキング・ライティングテスト(TOEIC SW Test)がありますが、今回はTOEIC Testのみを扱い、SWテストについてはまた別の機会に、ご紹介させていただきますね。

さて、話をもどして、経験から行くと英語にはあまり関係のない一般的な企業では履歴書は英検よりTOEICのほうが目を留めてもらえます。

英検とTOEICどちらを受けようかな、と思っている人は、自分が目指しているものが英語の先生や、英語に特化した職種でなければ、最初はTOEICから攻めていくのがおススメです。

英語に特化していない職種であれば、英語ができる人はそこまでゴロゴロしていないので、英検を受験したことない方もたくさんいます。

いろいろ話を聞いてみると、英検は受けたことがないけとTOEICはある、という人が多いように思います。

TOEICは合格・不合格という基準ではないうえに、どのレベルの人も同じ問題なので、標準化しやすいため、英語力のレンジが広い一般企業での人材の英語力判断材料に非常に適しているということなのでしょう。

しかし、英会話教室の先生になりたい人などの応募の際は、TOEICよりも英検のほうが重視される傾向にあります。

TOEICはビジネスに特化しているので範囲(ジャンル)が英検より狭く、ビジネスでよくつかわれる単語やイディオムが繰り返し出題されるのに対し、英検の範囲は幅広く、マイナーな単語やトピックも出題されます。

TOEICはよりビジネスパーソンにとって実践的なものになっている一方で、英検は教育分野はもちろんのこと、英語を使うあらゆる分野において広く包括的に取り扱っているというイメージです。

TOEIC Testにはスピーキング・ライティング試験がありませんので、英会話講師になりたい人などは、なるべく英検準1級以上はもっておいたほうがいいですし、そうでなければ、TOEICはSWテストも受けておくようにしましょう。

英語学習を始めたばかりで、まだ自分の向かうべき方向が決まっていないという方は、まずはTOEICを受けて、手ごたえをつかんだら、次は自分に合ったレベルの英検を受けてみるという流れが良いと思います。

ところで、よく英検の級とTOEICのスコアの関係性をご質問いただくのですが、英検とTOEICはそもそも性質が異なるので、単純なスコアの比較はできないというのが正直なところです。

とはいえ、何の目安もないと困りますので、ざっくりと、TOEICと英検のスコアを並べてみると、以下のような感じになるのかな、と思います。
あくまでも目安なので、ふーん、という程度に見ておいてください。笑