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「ハートで感じる英文法」:英語をイメージで理解する勉強法

ハートで感じる英文法(NHK出版)

著:大西泰斗/ポール・マクベイ


今回は、私が大好きな英語の先生、大西泰斗先生の文法書のご紹介です。



基本的には、英語初級者向けの英文法書だと思いますが、本書のメイントピックである、「英語のイメージ」というのは、英語中級者以上で躓くことも多いので、一歩上を目指したい中級者の方にも、ぜひ読んでみていただきたいと思います。

英語の微妙なニュアンスの使い分けって、本当に難しいですよね。。。

この本は、英語の文法書と言っても堅苦しいものでは全くなく、目からウロコのイメージで英語を理解するための英語の参考書です。


自由になろう。英語そのものと向かい合おう。


という大西先生のポリシーの元、書き上げられた「ハートで感じる英文法」。


英語には日本語同様、豊かな、繊細な感覚が流れています。その感覚をつかみ取り使いこなすこと。ネイティブと同じように英語を感じること。それが英語と向かい合うということであり、最短の英語学習法なのです。


はじめて、この言葉を聞いたとき、私はまだ、やり直し英語を始めたばかり。
どうやったら英語を効率よく習得できるのか、を模索している時期でした。

勉強があまり好きではなく、英単語もなかなか覚えられない。

昔と比べて記憶力が低下したことに愕然としていた時に、たまたま本屋で見つけたこの本を手に取ったのでした。

パラパラページをめくってみて、イラストがたくさんあって、読みやすそうだなと思ったので購入しました。

多くの英語の文法書が堅苦しく、読みにくい形式であるのに対し、「ハートで感じる英文法」は、文字が大きくイラストが多い。

そして、ページに空白部分が多いので、とても読みやすいのです。
更には登場人物が魅力的でカワイイ。



中身は本当に秀逸。
各レッスンでは、毎回いくつかのセクションに分けてわかりやすく説明されています。



『感じているかい』 vs. 『従来の学習法』で現状把握



その英語のイメージについて、読者の私たちが今どのようなイメージを持っているか。
そして、私たちはそれを今まで学校でどのように習ってきたのか。
現状を把握します。

『基本イメージ』で英語の持つイメージを理解



それぞれの英語が持つ基本イメージを自分の感覚で理解するための説明・イラストがあり、目からウロコな内容ばかり。

「ハートで感じる英文法」のタイトルの意味がよくわかります。

色々な英語表現が、全てはこの基本イメージから派生しているのだと、実感しました。
豊富な例文と、微妙なニュアンスを伝える説明で、しっかりハートで感じることができる内容になっています。

『最終確認テスト』で理解度チェック

これまで掴んだ英語のイメージが正しいか?
微妙な英語の感覚を理解できているか?
ポイントを押さえて解説してあるので、より理解が深まります。

『コラム』で更なる理解を

各レッスンの最後に、クイズ形式で「英語の感覚」ってこういうことなんだ!と気付くことができるコラムがあります。

例えば、前置詞。between と among の使い分けが正しくできますか?

日本語では「~のあいだ」と訳されることが多いですが、これも英語の持つイメージを掴めば、もう迷うことはありません。



私は、学生の頃、文法が大嫌いでした。
難しいし、先生の説明に全然納得できない。
must = have to という意味があるかどうかもわからない単純置き換え問題。

27歳になって、やり直し英語を始めるまでは、英語はむしろ苦手分野でした。

しかし、この本に出合って、初めて英文法の持つ魅力を感じることができたのです。
はじめて、文法の勉強が「面白いかもしれない」と思ったのでした。



あれから10年以上がたちました。
当時は、わかりやすい解説を求めて購入した1冊でしたが、今振り返ってみると、英語をイメージする、感覚でとらえるということの大切さを実感しています。

大人になってからの英語は、学生の時よりも大変だ、と感じている方がいたら、是非読んでいただきたい1冊です。