目標をより具体的にする

先日の記事『なぜ英語を勉強するのか考えてみる』では、英語学習の継続には、普段のやりたいことを上回る熱量の理由を見つけることが大切というお話をしました。


「目標はあるけど、続かない」
そんな人も中にはいるかもしれません。


そういう人は、目標の持ち方が間違っているのです。

今回の記事では、英語を学習する目的があることを前提として（目的についてはちょっと横に置いておいて）、目的を達成するための目標の持ち方についてお話ししたいと思います。

あなたの目標は何ですか？

「外資系の企業に就職する」とか「通訳者になる」とか、大きすぎる目標を立てていないでしょうか？

目標があまりにも大きすぎる(目標＝目的になっている)、漠然としている、もしくは現実離れしている場合は、脳がその目標を目標として認識してくれません。

もう少し、小さなタスクに分解してみましょう。

たとえば、「外資系企業に転職したい」人の場合。
あなたが働きたい会社はどんな分野の会社ですか？（具体的に応募したい会社を決められるとなお良いです。）
その会社で必要とされる英語力は、どのくらいですか？（だいたいの企業は、目安としてTOEIC等のスコアを決めていますので、企業の採用ページなどで確認してみてください。）

必要とされる英語力がわかったら、今度は自分の英語力について考えてみましょう。

あなたの英語レベルはどのくらいでしょうか？
必要とされる英語力と、自分が持っている英語力を比較してみてください。

仮に、現在のあなたのTOEICのスコアが600点で、企業が求めるスコアが900点だったなら。
転職の時期、TOEIC受験の時期、受験までにやっておきたいカリキュラムなどなど。

自分のタスクが、より具体的になりますよね？
自分のやりたいことを細分化して、「できること」にまで落とし込むことがポイントです。

(もちろん、外資系企業に勤めるには英語ができるだけではダメなのですが、このブログが「英語学習の継続」に関するブログなので、あえて英語部分に関してのみフォーカスを当てています。。。(^_^;))


「通訳者になりたい」という場合も同じ。

漫然と「いつか通訳者になりたいんだ～」と思っているだけでは、いつまでたってもなれません。

あなたの、好きな通訳者は誰ですか？
その人が通っていた学校はどこでしょうか？
もし、あなたがその学校に入りたいなら、入学条件はどのくらいのレベルでしょう？
学校のパンフレットを取り寄せて、入学時期、試験日程、費用など具体的にその道に進むことを想像してみましょう。

いつまでに、何をしなければならないのか？
より具体的になりませんでしたか？
英語を継続的に勉強しようと思ったら、現実的かつ具体的な目標が必要になります。


目標が上手くたてられない人は、5年後、10年後の自分を想像してみましょう。
英語を使って何をしているでしょうか？

5年後、10年後の自分の姿が想像出来たら、あとは少し細かいタスクに分解してみましょう。

1年後は、このレベルに達していたい。
・・・ということは、半年後は。
3か月後は。
明日は。

では、今日は何をしなくてはいけないのか。

徐々に落とし込んでいきましょう。
(落とし込む方法については、こちらの記事『英語習得までにかかる時間を具体的にイメージする』もぜひ参考にしてみてください。)

あなたが、英語を勉強する理由は何ですか？
あなたの目的は、いつまでに達成させたいのですか？
そのためには、1年後にどのレベルまでもっていきたいですか？
では、今日しなくてはならないことは何でしょうか？


今回の英語学習におけるヒントは、
「目標をより具体的にする」ことです。


どうでしょう？
なんとなく、見えてきませんか？
英語を使っている自分の姿が。

今日はじめられないことは、明日もはじめられません。

今、考えてみてください。
今、継続できるレベルにまで自分の目標を落とし込んでください。

これができるかどうかで、「継続」できるかどうかが決まります。

自分の目的に向かって少しずつ、少しずつ前進していきましょう。

千里の道も、一歩から。
その一歩は、誰にでも踏み出せる一歩なのです。